梨が民間療法に用いられるわけは?
日本では、梨をそのままおやつや食後のデザートとして食べるのが一般的ですが、欧米ではサラダに入れたり、砂糖煮にして食後のデザートに多く使われます。一方で、古くは疲労回復、あるいは便秘解消、咳、痰に効果があると言われ、梨は漢方薬として民間療法に使われてきた果物です。梨にはどんな効能があるのでしょうか?
梨で夏バテ防止や疲労回復!
梨は8月がはしりの時期で、旬は9月と1年の中でももっとも暑い時期です。梨は約90%を水分が占めます。梨を食べることで、失われた水分を補充し、更にさわやかな酸味の果汁には、リンゴ酸とクエン酸などが含まれ、夏バテなどの疲労回復に役立ちます。
また、暑い日が続くとエネルギー代謝が上がり、汗として血液中の水分が失われることで、血圧が高くなります。血圧が高くなると心筋梗塞などリスクにつながります。梨にはカリウムが含まれてるため、不要な塩分(ナトリウム)を体外に出すはたらきがあり、血圧を下げる効果があり、むくみ解消などに効能が期待できます。
意外!?梨の効能
梨は水分やカリウム以外にも食物繊維などが含まれるために消化器系の調子を整えたり、微量含まれるアスパラギン酸などが利尿作用を促すことで身体を冷ます働きがあります。梨に限らず、旬の食材を旬の時期に食べることで、不思議とその時体に必要な栄養素を補うことが出来るのは不思議な感じがしますね。
梨の効能
- 利尿作用(むくみ解消・二日酔いの軽減)
- 呼吸器系の炎症を抑える(せきや痰・のどの痛みの軽減)
- コレステロール値の抑制
- 高血圧予防
- 消化器系の働きを整える(便秘解消)