赤梨と青梨の違いってなに?
「赤梨」と「青梨」、日本には2種類の梨があります。違いは、梨の皮が赤色系か青色系かの違いです。スーパーなどで見かける、赤梨の代表的な品種は豊水や幸水です。一方で青梨は二十世紀梨がよく知られています。
赤梨の色は、果皮の表面に発達するコルク層によるもので、水分を閉じ込めるためのコルクの役割を果たしています。青梨はコルク層ではなく、クチクラ層におおわれるため赤梨とは違った色合いになります。
青梨の傑作「20世紀梨」
青梨の代表格といえば、言わずと知れた「20世紀梨」。高い知名度と長い歴史をもつ、名作梨です。明治37年にわずか10本の苗木から栽培がはじまり、今や100年以上が経過しています。中でも鳥取県は二十世紀梨の生産量日本一を誇り、鳥取の代名詞的な特産物になっています。
20世紀梨の特徴は酸味と甘みのバランス
20世紀梨は9月中旬から通販などで多く出回ります。届いた梨は、冷暗所で保存すれば3~4日。冷蔵庫であれば10日前後保存して、おいしく頂くことが可能です。梨は追熟しないので、保管する場合は注意が必要です。
また二十世紀梨の特徴は、味が引き締まる甘さと酸味の絶妙のバランスです。糖度は他の赤梨に比べると高くありませんが、それでも梨の中でももっとも多汁、そして程良い酸味が上品な甘さを生み出します。長い歴史の中で改良を繰り返されたおいしさが20世紀梨の魅力です。