ベトナム流・賑やかな生春巻きの食べ方をご紹介します
生春巻きと言えば、誰でも知っているベトナム料理のひとつです。日本のレストランでは、野菜やエビなどが巻いてあるものを、前菜として少し食べるのが一般的ですが、本国ベトナムでは、もっと賑やかに大胆に食べられています。
生春巻きの皮は、ライスペーパーとも呼ばれているように、お米を薄く伸ばして乾燥させたものです。水で戻して柔らかくしてから使うのですが、ベトナムでは乾燥したままのライスペーパーがお皿に積み上げられて、そのままテーブルにでてきます。野菜もたっぷりでまるでサラダのようです。
手巻き寿司のように手元で巻く生春巻き
食べ方はまるで日本の手巻き寿司のよう。野菜や魚介、肉などの具材をお皿に盛りつけたら、ひとり一つ小鉢程度の小さなボウルを用意し、水を入れておきます。各々、手元に置かれた小さなボウルから指で水をすくい、乾燥したライスペーパーの上をくるりと撫でたら、まだパリパリと乾いているところへ、どんどん好きな具材をのせていきます。
1.生春巻きの具材をお皿に盛り付けましょう
2.ひとりに一つ、小さなボウルに水を入れて用意します
3.指で水をすくい、乾燥したライスペーパーの上をくるりと撫でます
4.まだパリパリと乾いているところへ、どんどん好きな具材をのせて
すると、あれこれ選んでのせているうちに野菜の水分でライスペーパーはしっとりと透明になり食べ頃に。戻しすぎて破れることもなく、皮が野菜にぴったり貼り付いて、驚くほどきれいにできあがります。
小さな子どもでも簡単に食べられます
戻し方を加減する必要もなく、野菜を巻くだけで自然に柔らかくなっていくので、小さな子どもでも簡単です。ライスペーパーは具材と馴染みやすく、もしかしたら手巻き寿司より簡単かもしれません。ライスペーパーでギュッと巻くことでかさが減って食べやすくなり、サラダで食べるよりも野菜がどんどんすすみます。チリソースで食べるのももちろん美味しいですし、ポン酢やゴマだれも良く合います。
それからもうひとつ。ベトナム人女子から聞くところによると、なんと、ライスペーパーは顔のパックに最高なんだとか。お米からできたシートに化粧水をしみ込ませたパックなんて、肌にもやさしそうですね。
写真・文:伊藤陽子(ヨウデザイン)